2014年3月3日月曜日

風呂2


早速修理にきてもらうことになりました。
ここまで下の階が水浸しになっているんだから、
原因は相当大変なことだろうと思って、
しばらくは大工事のせいで風呂に入れないだろうと思っていました。

実際修理にきたおじさんは、ずいぶん軽装で、
水漏れの原因はパッキンがはがれているからだということでした。
風呂のパッキンのシリコンがよく見ると一カ所ペロっとはがれていました。
(はがれたというか、粘着力がなくなっているというか。)
これが、水漏れの原因だと思うとなんだか信じられないという感じでした。
こんなすぐにでもはがれそうなシリコンが、最後の砦だったなんて。

結局修理は、2時間ほどで終わりました。おじさんは、
Goodのサイン(親指を上に立てるやつ)をしながら
帰って行きました。

その後、修理箇所を確かめてみると、はじめよりはがれている箇所が沢山ありました。

自分なりに原因を分析してみました。

風呂は、電話ボックスみたいなものでシャワーだけできるようなもので、
プラスチックでできているので、重さがかかると真ん中がへこんで少し全体的に歪みます。そのプレッシャーが毎日かかり続けるとシリコンがはがれていくのではないか。
そして、修理に来たおじさんは、身長180センチぐらいの巨漢だったので、一気にプレッシャーがかかって、さらにはがれたんじゃないかと。

2回目の修理。修理後、おじさんは例のごとくGoodのサイン(親指を上に立てるやつ)をしながら帰って行きました。

確かめると、やはりはがれている!

彼は直しながらも、壊すという、
相反することを同時に内包するという、作品のネタになりそうなことをしながら、
例のごとくGoodのサインを繰り出すのです。

こんなことをいいながらも、彼を見送るこちらの親指も立ってしまっているのです。